薬の飲み合わせ・食べ合わせについて

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飲み合わせとは
複数の薬の成分が反応し、予想外の強い副作用が出たり、 反対に薬が効きにくくなったりすることで、相互作用とも言われます。
薬を複数処方されることも多いですが、1 つの病院に処方してもらうので あれば、組み合わせに気を使って出してもらえるでしょう。 しかし、複数の病院を受診していたり市販薬を使用する際に薬の組み合わせを考えずに服用してしまうと、強い副作用などを引き起こしてしまうこともあります。 そんな飲み方を間違えると危険な飲み合わせと、薬と一緒に食べると危険な食べ合わせをまとめました。

医療用医薬品と市販薬
 痛み止め+総合かぜ薬、解熱鎮痛薬
  解熱鎮痛成分が重なるので、効きすぎや副作用が出やすくなります。
 アレルギー用薬+総合かぜ薬、鼻炎薬、せき止め薬、乗り物酔い薬
  抗ヒスタミン薬など、眠気をもよおす成分が重なり、副作用で眠気が強く出やすいです。
向精神薬+総合かぜ薬、鼻炎薬、乗り物酔い薬、解熱鎮痛薬
  副作用で眠気が重なり、強く出ることがあります。

食べ物や飲み物との組み合わせ
牛乳
  牛乳や乳製品は、胃のpH を上げる働きが強い食品です。効き目が低下し、効果の発現を遅らせることがあります。
また、カルシウムが抗生物質を吸収しにくくします。
ジュース
  薬によっては吸収が低下することがあります。
また、
病院で処方されるコレステロールや血圧の薬は、グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、効果が強く出たり、副作用が現れやすくなります。
 コーヒー、お茶
薬の中にはカフェインが含まれているものがあり、一緒に飲むとカフェインの摂りすぎで興奮して眠れなくなります。
また、お茶に含まれるタンニンが、鉄の吸収を悪くします。
 アルコール
薬の効き目が強く出すぎたり、副作用が現れやすくなります。

漢方薬やハーブ、サプリメントにも注意を
 天然の植物や鉱物から作られる漢方薬やハーブは、安全性が高いと思われがちですが、強い成分を含むものも意外と多いです。
サプリメントは、薬と一緒に摂取すると薬の効果が変わることがあります。

 麻黄湯、葛根湯+医薬品のせき止め
麻黄湯や葛根湯の、麻黄という成分は気管支拡張薬(せき止めなど)に含まれるエフェドリンという成分と同じものです。
せき止めと漢方を併用してしまうとエフェドリンの血管を収縮する作用が重なり、心臓に悪影響を 及ぼす危険があります。
 ビタミン C、B+便秘薬
ビタミンCやB は水溶性のため、体内の水分を集めてお通じを良くする便秘薬と併用すると、体内の水分に溶けたビタミンは体外へ一緒に排出されます。
 抗血栓薬+ビタミンK
ビタミンK は体内で血液凝固を助ける働きがあるため、血液をサラサラにする効果を弱める恐れがあります。

予防するには
 お薬手帳
  処方されている薬が記載されたおINOUE薬手帳を医師や、薬剤師に見せて飲み合 わせについて相談しましょう。
 アプリやサイト
  相互作用をチェックしてくれるアプリやサイトで、飲み合わせを確認するようにしましょう。
薬剤情報提供
  薬を出してもらうときに一緒にもらえる情報提供書は、薬の名前、効能や 副作用、危険な飲み合わせについても記載されています。
市販薬を買った際にも説明書やパッケージに記載されています。


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