オールセラミック (e-max)
正面の片側1本を被せるのは、色を合わせるのが大変難しい治療になります。
右前の歯にファイバーコアーを入れて、オールセラミックを被せた症例です。
シェードガイドという色見本と一緒に写真を撮って、白濁部なども技工士さんに
よく見てもらって、色を合わせます。
作成前の色合わせ 完成
右写真のように、被せたのがほとんどわからない出来上がりになりました。 歯を削る時は、拡大鏡を使い、型を採るときは歯肉の処置を行い、熟練の技工士さんにお願いすることで、いいものができあがります。 白い色をしたセラミックだからいいというだけではありません。 やはり適合が一番大切です。
シェードテイキング (色合わせ)
シェードテイキング (色合わせ)
白い歯を被せるときに、となりの歯と同じ色に、或いはより美しく見えるようにするために、シェードテイキングという行程はとても重要です。
当院では基本的には VITA のシェードガイドという、色見本を使用しています。
歯科においては明るい色から暗い色まで、系統に番号を付けて以下のようにアルファベットと数字で表します。
B1-A1-B2-D2-A2-C1-C2-D3-A3-D4-B3-A3.5-B4-C3-A4-C4
明 → 暗
さらに自然な色を出すためには、明度 彩度 色相 を細かく分析する必要があります。
明度 「明るさ」「暗さ」を表す。
対象の色の質感は“透明感”を指す。
★ 補綴物が浮いて見える場合は明度が違うことが多い
彩度 色の濃淡を表す。
Ex)色の濃さは黄色とオレンジを比較した場合、黄色は彩度が低い、オレンジは彩度が高いと表現する。
★ シェードテイキングでは数字が大きいほど彩度が高く(色が濃い)、小さいほど彩度が低い(色が薄い)
色相 色の種類を表す。
色の三原色 赤・緑・青のように色の系統を指す。
歯科の分野での色相では、以下のような系統があります。
A系(reddish brown)ピンクオレンジ ・・・・日本人に1番多い
B系(reddish yellow)イエロー ・・・・白人に多い
C系(gray shades) グレー
D系(reddish gray) 赤灰色
日本人の歯は黄色やオレンジ系統の人が多いのは、エナメル質が薄く象牙質の色が透けるからです。
白人はエナメル質が分厚いので中の象牙質が透けて見えないので白っぽく見えます。
若い人は乳褐色、歳を重ねるにつれ、明度などは下がっていきます。
★人間の目は彩度や色相よりも明度を見極める力が6万倍優れているので、被せ物の色を合わせる最大のポイントは「明度」をうまく合わせることです。
このポイントをうまく誘導してくれるのが、「vita 3d masterシェードガイド」というとても有能なシェードガイドです。セラミックの色を合わせるときにとても役に立ちます。
(写真、SAYAKA のHPより引用)
セラミックのシェードを合わすポイント
・ デンチン色を見る
・ トランスのクリア感を見る
・ マメロンがあるかないか見る(あれば色を見る)
・ 白帯や模様などを再現するか確認する
・ 一本前の歯に色を合わせる(前が補綴なら一本前の天然歯に。なければ反対側に)
・ ハロー(光による弊害)を入れないように写真を撮る
・ 歯が濡れた状態で撮る(乾燥していない来院すぐが理想)
セラミックを再現する時、技工士さんは何十種類もあるセラミックの粉を高熱で処理することで歯の形に固めていき、シェイドテイキングの数値や写真を参考にしながら色のついた粉やステインでキャラクタライズ(歯の特徴を出して)いきます。
赤、青、緑、紫、オレンジ、ピンク、黄色、グレー、クリーム色、茶色など
透明感を出す時は、青や紫
キャラクタライズには茶色や赤、オレンジ、白、黄色などを多く使う。
★見える色は出来る限り技工士さんに伝えましょう
(男性より女性の方が見える細胞が多いらしい…)
写真撮影がとても大切!!
光をより多く取り込んで撮る!(オレンジライトは色が変わるので避ける)
難しいケースは座った状態でも撮る(光の屈折率が変わると見え方が変わるため)
歯は見えるアングルで見えてくるものが変わることを認識する。
伝えるための写真で、出来上がりの歯の色のクオリティーが大きく変わります。
技工士 シュメコー百合子でした!
グラディアダイレクトによる歯を削らない審美修復
神経を取ると歯の色が黒ずんでいきます。特に前の歯の場合はよく目立ち、なんとかしてほしという方がよく来院されます。
その場合、ホワイトニングではうまくいかず、裏側から内側をくりぬき薬剤を作用させるウォーキングブリーチという方法がありますが、効果以上に、ダメージの方が大きくなり、これまではあまりやりたくない方法でした。
ところが、グラディアダイレクトという新しい方法がとても効果的で患者さんに、とても喜んでもらえることがわかりました。
グラディアダイレクトというのは、〈健保適用外〉の光重合型審美修復用コンポジットレジンで、透明性の異なるペーストの積層築盛で、自然な美しさを再現できる材料です。
http://www.gcdental.co.jp/sys/data/item/411/
それより、もっといいことは、歯を削らなくてもいいという所です。型を採る必要もありません。とても安全で、歯にやさしい方法です。
以下の30代の女性の方は、昔、左の前の歯の神経を取ったために色が黒くなり、長い間気にしていました。
この方の場合はたまたま歯並びが悪く、その歯が中に入っていたため、グラディアダイレクトを厚く詰めることで、歯の形もよくなりました。
術後
術前の写真があるととてもよくわかるところですが、撮り忘れたため、他の患者さんの写真を引用してみました。形は違いますが色に関してはよく似ています。
術前
術後の、斜め下と下から撮影した写真を参考にしてください。詰めた材料の厚みと、歯の裏側が黒く変色していることがわかると思います。
右の前の歯はもともといがんでいますが、普通の笑顔のときはまっすぐに見えるので問題ありません。
それよりも本人の歯を削りたくないという要望に応えられたことが大きなポイントです。
2本とも削って被せると簡単にきれいにできますが、歯の寿命は間違いなく縮まります。若い女性にとってはこの方法は間違いなく正解だと思います。
費用も被せる方法の30%くらいですから、歯にやさしいし、財布にもやさしいというウィンウィンですね。
二人目の患者さんも30台の女性の方です。左の一番前の歯が黒いことを気にして来院されました。
この方は、ホワイトコートを希望されて来院されましたが、上の方のグラディアダイレクトの写真とこの後に紹介しているホワイトコートの写真を較べて、グラディアダイレクトをすることになりました。
今度は術前の写真を忘れずに撮影させていただきました。
今回は、歯並びは問題ないのですが、このことで逆に難しくなります。
詰めた分だけ厚みがでて唇に違和感が生じないかどうかです。
しかし、きわめて少ない量で、色を出すことができました。厚みもとても薄くでき、本人にもとても喜んでもらうことができました。 このケースもまったく歯を削っていません。
術前 術後
隣の歯に合わせて、あまり白くせずに自然な色にしました。
ご本人様からも、とてもすばらしい方法なので、他の方にも教えてあげてほしいということで、快くHPに乗せる承諾をもらいました。
3人目の方も30台の女性の方です。右の一番前の歯が黒いことを気にして来院されました。
この方は、セラミックの歯を被せてほしいということで来院されましたが、グラディアダイレクトは歯を削る必要がないことを説明すると、歯を大切にしたいという思いで、グラディアダイレクトを選択されました。
術前 術後
本人の希望で少し白めに仕上げています。この後にホワイトニングをすると回りの歯も白くなってさらに良くなるでしょう。
------------------------------------
ホワイトコートは、以下のような色調で、自然ではありませんが、多くの方に喜んでもらっていました。これまでは他に方法がなかったので、やむおえません。
このホワイトコートは、3ヶ月くらいで部分的にはがれてきますが、運がよければ1年以上はがれずに維持できています。歯は全く削りません。
術前 術後
見た目は、やはり グラディアダイレクトには及びません。
今回のグラディアダイレクトは、歯の表面の処理方法や接着方法がホワイトコートよりも優れているので、数年は問題なく維持できると思っています。
おそらくこれからは、見た目の自然さから、ホワイトコートを選ぶ患者さんは減り、グラディアダイレクトに変わっていくと思います。
------------------------------------
次の方は、歯を全く削らずにきれいにしてほしいということで、大阪から来られた患者さんの左上の前の歯4本を、グラディアで白くしてみました。
歯を全く削らず、表面をナノシールで処理して、グラディアで30分くらいの施術でした。
→
術前 術後
右側のすでに被せてある茶色く変色している歯は、大阪の家の近くの歯医者さんで、今回白くなった色に合わせて、被せなおしてもらうとのことです。
1年後に、左の前から3本目のグラディアが一部欠けて来院されました。保障期間中なので無料で修正しました。右の4本は近くの歯科医院でプラスチックの歯を入れてもらい、これで全体が白く綺麗になりました。
------------------------------------
以下の30代の女性の方は、昔、左の前の歯の神経を取ったために色が黒くなり、長い間気にしていました。
ウォーキングブリーチという方法で行ってもあまり白くならなかった歯に、歯の表面を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。
→
術前 術後
------------------------------------
→
岐阜県からはるばる車で来院されました。
左前の正面の歯の神経がなくなったため、ほんのわずかに茶色くなったことが気になり来院されました。
前の歯が2本とも、表面が傷ついているため。この際、右もいっしょにということで、両方にグラディアを貼り付けました。
もちろん、歯はまったく削っていません。
それほど変色していないので、透明感のあるA1というシェードで、薄く塗ることで綺麗になりました。
感想のアンケートをいただきました。
------------------------------------
痛みもリスクもまないったくない、とても安全な治療で、みなさんに喜んでいただけるのでやりがいがあります。
グラディアダイレクトによる歯を削らずに形を変えたケース
両側の2番目の歯が短いことと中に入っていることを気にされて来院されました。
また左に一番前の歯も部分的に茶色くなっているところも白くしたいということでした。
まずレーザーで左右の2番目の歯の歯肉部分を少し削除します。レーザーなのでほとんど出血せず、術後の痛みもあまりありません。 ↓
傷が治って落ち着いたら、 左右の2番目の歯の表面にグラディアで分厚く盛り上げます。一番前の歯は薄くグラディアを貼り付けます。 ↓
このようにして、いっさい歯を削らずに、4本の歯をまっすぐに作り変えることができました。
グラディアダイレクトによる歯を削らずに白くなった3つのケース
2015年の暑い夏が終わり、3名の女性の方がグラディアを希望されて来院されました。
左上の前歯の神経がないせいで、黄色く変色しています。歯を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。
→
術前 術後
””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””
右上の前歯の神経には問題ありませんが、数回の治療の結果、部分的に黄色く変色しています。これもいっさい歯を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。
→
術前 術後
””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””
左上の前歯の神経がないせいで、黒っぽくく変色しています。歯を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。周囲の歯もテトラサイクリンという薬のせいで、変色しているので、あまり白くすると不自然になるので、控えめに白くしました。
写真では、わかりにくいのですが、本人は、これで口を開けて笑えると満足してもらえました。いずれ周囲の歯をふくめてもう少し全体を白くすればさらにきれいにできると思います。
→
術前 術後
どの歯が人工の歯かわかりますか?
治療が完了した口の中です どの歯が人工の歯かわかりますか? | |
![]() | きれいになりたいという患者さんの要望で何本かの歯に白い人工の歯を入れました 。
|
では治療前の口の中を見てみましょう
![]() | たくさんのの金属をが入っていました。 左右共、前から6番目の歯は以前に被せたものです |
何を入れたかの説明です
メタルボンド、ジルコニアクラウン、ハイブリッドインレーが入りました。
![]() | 色々なものが詰めたり被せたりしています 1、ハイブリッドインレー(詰め物) 2、メタルボンド 4、以前に被せたメタルボンド おわかりでしょうか? |
ほとんど自分の歯との区別がつきません
歯と人工物の接着にも質のよいものを使用しています。
リライエックス ユニセム 2 オートミックス 歯科接着用レジンセメント
ミラクルフィット
ミラクルフィットの特徴
床が小さく金属が見えない
ウィングと称する部分がとても小さい
24時間装着が可能なほど、違和感や歯牙に対する圧迫感が無い
チェアーサイドでの修理、調整に関するノーハウ(ミラクルメソッド)が完成している
金属部分が無いので、ミラクルメソッドを理解できると調整・補修が簡単!!!
残存歯を保護し、傷めにくい
→
ミラクルフィットの奥の歯は、昔他院でインプラントを入れてもらっています。ミラクルフィットの部分もインプラントが入っていたのですが、脱落し、インプラント以外の方法を希望され、ミラクルフィットで以前と同じように噛めているとのことです。
ミラクルフィットは今までの入れ歯の概念をくつがえす、まったく新しい発想から生まれた入れ歯です。
ミラクルフィットの説明や感想は以下をご覧ください。
http://www10.plala.or.jp/iue-create/
ミラクルフィット関連のQ&A
http://www.hayashi-dental.info/qa/cat53/
ノンクラスプデンチャー
入れ歯の金属部分を歯ぐきと同じ色の樹脂で作ることで、入れ歯を入れているのをわからなくすることができます。
従来の保険でできる入れ歯 ノンクラスプデンチャー
弾力性の高い材料により薄くでき、口の中が快適です。装着したときは入れ歯の色が歯ぐきと同化しているため、一目では区別がつきません。(株)シケンの資料より
インプラントが難しいケースに、こういう方法を行うことがよくあります。
ノンクラスプデンチャーには、ナチュラルデンチャー、エステショット、バルプラスト、スマイルデンチャー、などがありまあすが、
さらに上を行くものがミラクルフィットです
審美歯科には他に以下のような治療方法があります。
只今作成中のため、まだリンクは不完全な状態です。
審美歯科とは、歯を出来るだけ自然な状態で白く美しく魅せる治療です。
自分自身の本来持つ口元の美しさを表現する事が大切で、色々な方法があります。
審美歯科には以下のような治療方法があります。
自然な色の材料で歯に詰めたり被せたりする方法
ハイブリッドセラミックス
メタルボンド(陶材焼付金属冠)
オールセラミックスクラウン
オールセラミックスジルコニアクラウンを被せたケース
ラミネートベニア
グラディアダイレクト
歯の色を薬剤で白くする方法
入れ歯の留め金の金属の部分を使わない美容義歯
部分入れ歯の問題点は、入れ歯を固定させるための金属の留め金が目立つことです。
このことを解決する金属の留め金を使わない「美容義歯」がいくつかあります。
これにより、人前に出た時に入れ歯を使っていると他人に気づかれる心配はありません。
ノンクラスプデンチャー(金具を使わない部分入れ歯)「美容義歯」
留め金の金属の代わりに弾力のある歯ぐきと同じ色をした材料を使う方法
マグネットデンチャー
入れ歯の内面に磁石をつけることにより、留め金の金属を使わない方法
入れ歯をインプラントで留めることにより、留め金の金属を使わない方法
治療に際しては、治療方法を詳しく説明させていただきます。
不安な点は遠慮なくお聞きください。