お口と認知症や全身疾患の関わり

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こんにちは!

今日はお口と認知症や全身疾患の関わり、手術前後の歯科治療についてお話しさせて頂きたいと思います!

まず認知症との関わりについてです!

お口の中と認知症に関わりなんて無いだろうと思う方がほとんどだと思います。
しかしここ最近歯がほとんどなく入れ歯を使用していない人は20本以上歯がある人に比べて約2倍ほど認知症になりやすいということが分かっているそうです。

噛むことによって脳に刺激がおくられ認知症の予防になるのではないかと考えられています。
歯を失ってしまっても入れ歯やインプラントを使ってしっかり噛むことで全身の健康状態を守っていけるとすごく良いですよね!

次は、全身疾患と歯科治療についてのお話しです。

60歳以上になると半分以上の方はなんらかの疾患を有していると考えられており実際に身近に感じられる方も多いのではないでしょうか?
またその中でも糖尿病、高血圧、心臓疾患の患者さんが多い傾向にあります。

①糖尿病患者さんの歯科治療についてです。

低血糖発作を避けるために血糖値が下がりやすい食事前のアポイントを避けておくと良いでしょう!
もし低血糖症状(冷汗、動悸、皮膚湿潤、意識障害など)を認めたら角砂糖やジュース、ブドウ糖液の摂取が有効です。
持参している方も多いと思いますが患者さんご自身でも飴玉なども持っておくと安心ですね!

②高血圧患者さんの歯科治療についてです。

歯医者でつかう局所麻酔薬には血管を収縮をさせ血圧を上昇させる作用があるアドレナリンがはいっているので抜歯などの観血処置は細心の注意を払っています。
もし高血圧症状(めまい、浮腫、息切れ、一過性の記憶喪失)を認めたら座位か半座位で安静に保ち、また場合によっては酸素吸入などをします。
また降圧薬のニフェジピンなどを投与します。

③虚血性心疾患患者さんの歯科治療についてです。

狭心症の症状(1?3分長くて15分の胸痛)を認めたら酸素投与、ニトログリセリン製剤が有効です。
心筋梗塞の症状(30分?数時間の胸痛)を認めたら酸素投与、直ちの高次医療機関への搬送となります。

など各全身疾患により対応方法が変わるため
もしもの時に備えて迅速な対応ができるよう努めさせて頂きます。

最後に手術前後の歯科治療についてです。

このことを周術期口腔機能管理といい、周術期とは手術前後の時期をさし全身麻酔のために使用される気管チューブ挿入時に口腔内の細菌を肺に押し込んでしまう可能性があり肺炎を引き起こす場合があります。
そのため手術前に口腔内を清潔に保った状態で手術に挑むことが大切になってきます。
また気管チューブ挿着時に歯牙を脱落させないために抜歯や歯牙の固定を行うことがあるため手術の前後には口腔内環境を見直すことが重要になります。もし手術をうけられる際にはぜひ歯医者に行かれることをお勧めします。

OOSTUKI

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