妊婦期・授乳期の患者さんへの歯科治療

健康についてのお話, 歯の知識

 

妊婦期の患者さんからよくある質問をまとめてみました

Q 『妊婦期に歯が悪くなる』と聞きますが、本当ですか?

A その原因としては、赤ちゃんの成長で母体のカルシウムがとられ歯からもカルシウムが失われるからと言われていました。
たしかに胎児の成長には多くの栄養が必要ですし、この栄養は母体から供給されます。
しかし、歯に関しては、一度形成された歯から血中にカルシウムが出ていくことはありません。

Q 妊娠中にレントゲン写真を撮っても大丈夫ですか?

A 妊娠中にX線検査を受けても、胎児が直接X線を被爆する事は実質的にはないので特に問題はありません。
しかし妊娠初期、特に3~15週は胎児が催奇形性因子に弱い時期であり、注意が必要です。
15週以降の器官形成期が終わった頃に受けるようにしましょう。

妊婦期・授乳期の患者さんからの質問をまとめてみました

Q 麻酔は問題ないのでしょうか?

A 歯科治療を行う際に必要とする局所麻酔はほぼ問題なく使用できます。
キシロカインはもっとも多く使用されており、通常の使用量であれば問題ありません。
シタネストは胎盤通過しやすい為胎児への影響を指摘する報告もあります。
シタネストに添加されているフェリプレシンには軽度な子宮収縮作用や分娩促進作用があるため、妊娠後期では使用を避けた方がよいでしょう。

授乳期の麻酔についても、全身麻酔ではなく局所麻酔なので、作用が全身に広がることはなく作用時間も短いため、母乳への影響はほとんどないと考えられています。

Q 薬を飲んでも胎児や母乳に影響はありませんか?

A 痛み止め
   アセトアミノフェン(カロナール)は小児の痛み止めとしてもよく処方される
   安全性の高い薬で、妊娠中授乳中に服用可能です。
   ボルタレンやロキソニンは授乳直後の服用、または搾乳が望ましいです。
   服用後4~5時間程度の時間をあければまず問題ないです。

 抗生物質
   セフェム系やペニシリン系は安全性が高くよく処方されます。
   ニューキノロン系は軟骨成長阻害作用があるので、妊婦期・授乳期・乳幼児期には認められていません。

 うがい薬

   短期間の使用であれば問題ありません。ただしヨードは長期で広範囲の使用は控えたほうがよいでしょう。
 

Q つわりの時期のセルフケア、どうしたらいいですか?

A 1日のうちで、つわりが軽く体調のいい時間帯に磨く
  ぶくぶくうがいを十分に行う
  歯磨剤を使用しない
  歯ブラシはヘッドが小さめのものを選ぶ
  歯ブラシはこまめに小さく動かす
  顔を下に向けて磨く
  ながら磨きをする

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 三浦

https://www.hayashi-dental.info/staff/miura.html

 

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