根面う蝕が増加しています!

お昼のミーティング

 

近年、日本の成人のすべての世代で歯の保有数が増加する中で、長寿化によって多数歯を有する高齢者が増加しています。
歯がたくさん残ると歯周病や歯肉退縮し、根面が露出することで、根面う蝕や知覚過敏が増加する可能性があります。

☆根面う蝕の原因

・歯肉退縮(退縮するのは、過度のブラッシング圧、歯周病、加齢、噛み合わせ、入れ歯の出し入れなどが原因です。)
・唾液分泌量の減少
・プラークの付着
・食生活習慣
・フッ化物の使用なし
・口腔清掃の巧緻度の低下
などが主な原因となっています。

☆組織組成

根面う蝕はエナメル質う蝕とは違い、虫歯が発症しやすく進みやすいことが特徴です。
これはエナメル質と根面の組織の違いです。
エナメル質はほとんどが、ミネラル(無機質)という硬い組織で構成されており、酸により脱灰が起きても唾液の力で再石灰化されます。
一方、根面はミネラルと柔らかい組織のコラーゲン(有機質)で構成されています。
根面は酸に弱くプラークが出す酸によって脱灰がおこり、コラーゲンも分解されるため、虫歯が進みやすいのです。また、根面う蝕は治療が難しいため、発症・進行させないための対応が大切です。

☆発症の予防

・定期検診でフッ素を塗布してもらう
・お家でのケアでフッ素洗口を使用する
・根面う蝕予防用の歯磨剤を使用する

 

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                Nomura

 

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