小児歯科のトピックス

 
「母子伝播」という用語があります。
 
生後8ヵ月頃 最初の乳歯が生えてきます。
そうすると虫歯の原因となる ミュータンス菌が定着出来るようになります。
 
このミュータンス菌は、親が食べ物を噛んで柔らかくなった物を与えることで子供に移ります。
細菌を子供に移す事を「母子伝播」といい、この事により 虫歯ができる環境を作ります。
 
虫歯の発生と進行の予防は
 
菌を減らす(歯磨き)
砂糖の摂取のコントロール (食事指導)
歯を強くする(フッ素塗布)     の3つの事が重要です。
 
 
また、卒乳時期と虫歯にも関係があります。
 
3才まで卒乳をしましょう。
哺乳瓶に乳酸菌飲料、スポーツドリンクなどで、哺乳瓶う蝕になります。特に寝る前は注意が必要です。
  
 
小児における歯の外傷について。
 
歯ブラシによる外傷が多いです。
歩きながらの歯磨きが原因です。
歯ブラシは、子供の手の届かないところに置いて下さい。
 
上の前歯の生えてすぐに多発すし、男児に多発する。また、歯の治療よりも優先すべき全身状態はないかを考えるべきです。
乳歯では陥入がよく起こり、その場合、抜歯、根の中の治療、そのまま放置するケースがあります。
永久歯は 元の位置まで挺出させて固定。もし、脱落したら速くに生食、牛乳にしたして持参してください。
 
乳歯の4才未満での脱落は、
低ホスファターゼ症という病気の可能性があります。小児科での診察が必要です。
  
 

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           MAKIHIRA

 
 

 

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