Q,舌が前歯を押している状態になっていることに気づきました。   20代女性 160715

その他, 一般歯科, 矯正治療, 顎関節症

Q,「口呼吸 矯正 病院」で検索していたところ、こちらにたどり着きました。
私は26歳ですが、アレルギー性鼻炎のせいなのかアデノイドのせいなのか、
幼少期から口呼吸が治りません。
というより、多分鼻で呼吸しているのですが、口を閉じられません。(これは口呼吸には入らないでしょうか?)

日中は意識して口を閉じますが、三分後くらいにはポカンと空いていることに気づいてまた閉じます。
また横になると口を閉じるのがしんどいです。
そのため寝ているときは口が全開になっています。

そして目覚めたときに口が必ず空いていることに加え、
舌が前歯を押している状態になっていることに気づきました。
この舌で前歯を無意識に押すのも幼少期からの癖で、
前歯の上の二本が年々前に出てきています。

そして口元がだらしなく前歯が前に出ているという顔になってしまい
横顔を人に見せることができません。
綺麗に笑うこともできません。また風邪も引きやすいです。

こちらのHPで、スリープスプリントやナイトデンチャーというものを知り、
今まで誰にも相談できずにいましたが問い合わせしてみようと思いました。
長文になってしまい申し訳ありません。
よろしくお願いします。

 

A,メールでのお問い合わせありがとうございます。
  林歯科医院の林です。
 
アレルギー性鼻炎などのせいで口呼吸になり、口呼吸のせいでアレルギー性鼻炎
などになるという悪循環になっていると思います。

おそらく幼少期からの姿勢に原因があると思います。
母親の赤ちゃんの抱き方ですら赤ちゃんの呼吸に影響を与えます。

寝ている時の状況から、間違いなく口呼吸の典型的な症状だと思います。
まずは姿勢や呼吸方法の改善が必要です。

正しい座り方、正しいたち方、正しい呼吸。

正しいたち方は、ストレッチボードに毎日5分以上を3回行い、座る時は深くも
たれずに背筋を伸ばし前体重で、必ず足を床につけること。

正しい呼吸を行うためには、口の回りの筋肉や舌の筋肉の運動をする必要があり
ます。舌が前歯を押している状態というのは、筋肉の使い方の異常です。

異常な筋肉の動きを治す方法で
一番わかりやすいのが「あいうべ体操」です。検索すれば出てきます。

寝ているときは口が全開になっているのを防ぐために、口テープを利用して、無
理にでも鼻で呼吸するように訓練する必要があります。

口呼吸をすると口が乾燥して、ばい菌をやっつける唾液が減少して、細菌感染を
おこしやすくなり、風邪もひきやすくなるのです。
同様に、細菌感染である虫歯や歯周病にもなりやすくなります。

まずは、これらのことから根気よく改善していかなくてはいけません。

スリープスプリントやナイトデンチャーは、次の段階、或いは無関係かもしれま
せん。まずは、自分でできることからやってみることです。

もちろん、外科的な矯正が必要になる可能性はありますが、どちらにしても正し
い生活習慣は必要です。

まずは「あいうべ体操」を続けてみてください。


参考になりましたでしょうか?

 

関連記事一覧

カテゴリー