100円の大きなインパクト

プライベートのこと

  

私は、オノ・ヨーコは、ジョンレノンの七光りだと思っていました。
私は、オノ・ヨーコは、単なる理想主義者で偽善者かもしれないと思っていました。
私は、オノ・ヨーコは、ちょっと変わっていて、思考回路は普通ではないと思っていました。

でも、この「思っていた」というのは、ビートルズの曲を聴き、感動していたところに
オノヨーコが、かかわり、ビートルズが解散し、そしてジョンレノンの死亡。

怒りの持っていく場が見つからず、なんとなく、オノヨーコに対して勝手に思っていたような気がします。
イギリスでのオノヨーコに対するバッシングを素直に受け入れ、イメージだけの思い込み。

でも、そう思い込みながらも、同じ東洋人があのビートルズに深くかかわったということに対して
大きな誇りを感じているのも事実で、マイナスのイメージを持ちながらも、どうしても気になる存在でした。

きっと多くの日本人が、何も知らずに私と同じように思っているような気がする。

 

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先日、家の近くにBOOKOFFができたので、何となく見に行きました。
ものすごい数の本やCDで、どこに何があるのやらよくわからない状況だったのですが、
何故か、オノヨーコの『今あなたに知ってもらいたいこと』という本が目にとまり
立ち読みしていたのですが、最後までちゃんと読みたくなり買って帰りました。

やはり、私にとってどうしても気になる存在だったのでしょう。

内容は、極めて当たり前のことのように思えるのですが、よく読むと、結構奥深いのです。
言っていることは極めてまともで、素直に私の心に響き
どういうわけか意外とすばらしく感じたことが、私にとって驚きでした。(ヨーコさん、失礼!)
そして、とても読みやすい本です。

内容の一部ですが、

いやな人を祝福するというエネルギーの使い方
優越感ではなく、誇りを持つ意味
有名人が世界を動かすのではなく、私たち一人ひとりの善意の行動が世界を動かす
天国とは、夕日を見て美しいと思えることで、
幸せでない人に攻撃されるのではないかという恐怖がなくなる皆が幸せな世界・・・・など。

最も気になった部分は、以下の2つのことです。

1、この社会は今、戦争産業と平和産業に分かれていて、
戦争産業は破壊と殺人で儲けるという目的が一致しているので、その力はものすごく強い。

しかし、平和産業の人たちは、みんな理想主義者なので、方法論が異なり、なかなか進まず、弱い。
平和産業の人たちは、互いに認め合い、尊敬しあうことで、強くなれる。
無理だと言う人もいるが、ここから始めないと何も始まらない。

2、それと、芸術とは、エネルギーを与えるもので、作品は自分の分身で、メッセージになる。
そして、この一人ひとりの小さな多くのメッセージが世界を動かすことができる。

私は、今まで、色々な本を読んだり、多くの人から意見を聞いてきた結果
この世界が平和になるのはきっと不可能だろうと思っていました。
軍需産業がある限り、そして人間の中にあるエゴがある限り、争いはなくならない。

いくら我々が平和を叫んでも、大きな力に叩き潰される。・・・・

でも、この本を読んで、ひょっとしたら出来るかもしれないと思いました。
こんなこと、大人になって初めて感じました。
私も何らかの形で、メッセージを発信することができるかもしれない!

ずうっと長い間やりたかった音楽も一つの手段になるかもしれない・・・・・・・・・・と!。

今まで無理だと思っていた事が、なんだかできるように勇気付けられました。とても不思議です。

もしもまた、やっぱり無理だと思う事があれば、
その時は、不思議なメッセージが伝わるこの本をまた読み返したいと思います。
あきらめたら終わりですから・・・。なんとかそういう思いを持続させていきたいものです。

BOOKOFFの片隅にあった、たった100円の中古本がとても大きなインパクトを私に与えてくれました。

昨年『ジョンレノン・イン・ニューヨーク』という映画を見たときに、ひょっとして、違うかもと思っていたのですが、
今回の本で、数十年間持ち続けた、オノヨーコへのイメージは完全に間違っていたことがはっきりとわかりました。(ヨーコ様、再度失礼!)
本当に価値ある(安すぎる)100円でした。

後一つ、本の中の『孔子の三従の礼』の洗脳に対する批判も勉強になりました。

 

ジョンレノンのパートナーは、ただものではないことなど、あたりまえのはずなのに、

もっと早くに正しい認識を持つべきでした。 (しつこく反省)     

 

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