舌痛症について

お昼のミーティング

今回の勉強会では舌痛症について調べました。

皆さんはお口の舌や上顎などの軟組織にお痛みを感じたことはありますか?

よく口内炎や歯が掛けて舌が当たって傷になったり、入れ歯が合わずにお痛みを感じる方はいらっしゃいますが、舌痛症とは見た所何も問題がないのにヒリヒリ、カーッとした痛み、またはピリピリした不快な感覚が一日に2時間以上、3ヶ月以上に渡って連日繰り返される病変となります。

臨床的な所見がわからない分、診断が難しく理解されにくい病気でもあります。

また舌痛症は精神的なものと思われがちですが鬱などの精神病にかかっている方は全体の2割程度で、重篤な症状の方は稀となります。
しかし時々に心因性のストレスから発症する事はあります。

舌痛症の特徴としては痛み以外に味覚障害やドライマウスも伴っています。一般的にドライマウスの方は塩分や辛み成分といったものに敏感になり、お食事がしにくくなる傾向にありますが、舌痛症の方の共通点としてはお食事中は痛みが和らぐ方が多いです。

治療法としては抗うつ薬のお薬が使われています。鬱などのメンタルへの効果ではなく、慢性的な痛みそのものに対するものを狙ったものです。
抗うつ薬ときくと抵抗のある方もいらっしゃいますが、慢性痛や偏頭痛の予防としても世界中で広く使われていますので安心してください。

服用を開始してから1ヶ月程度で約7割の方が改善が見られます。
さらにその後も3ヶ月から6ヶ月程ぶり返しが無いように続けます。

(舌痛症の症状を増大させるもの)

・口の中を清潔に保つ
・虫歯の治療をする
・禁煙する
・栄養状態を良くする
・貧血の治療をする

上記の物も舌痛症改善の1つとなります。

舌痛症は慢性的なお痛みで日常生活の質が落ちることがあります。
無理をせずに相談してみて下さい。

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                               Koreeda  

                 

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