慢性腎臓病について調べました

お昼のミーティング

 
今回は新たな国民病と言われ始めている
慢性腎臓病について調べました。

そもそも腎臓とはどんな臓器なのかというと…
腎臓は左右に一個ずつ腰より少し上の高さにあり、重さは120~150gほどの臓器です。
腎臓のよく知られる役割は、
 
①身体のなかの老廃物や毒素を体外へ排出する
②血液をろ過して老廃物や塩分を尿として体外 へ排出し身体に必要なものは再吸収する。
③血液中の水分や塩分のバランスを一定に保つ④血圧を適切にコントロールする
⑤赤血球を作る働きを助けるホルモンの分泌を行なう
⑥ビタミン?を活性化し骨を丈夫にする
などの腎臓は私たちの身体を正常に保つ重要な臓器だということがわかります。
 
慢性腎臓病とは…
 
腎臓の働きが慢性的に低下していく腎臓病をさします。
慢性腎臓病の原因は腎臓自体に異常が起こる「腎炎」や「腎不全」、糖尿病を原因とする「糖尿病性腎症」、高血圧を原因とする「腎硬化症」などがありますが、肥満や運動不足、飲酒、ストレス、メタボリックシンドローム、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を原因として発症する
ことがあり、誰もがかかる可能性のある疾患で新たな国民病と言われています。
慢性腎臓病はほとんど自覚症状がないま進行する疾患で、進行が進むと夜間尿が増えたり、貧血、むくみ、息切れ、だるさなどが現れます。
腎臓は沈黙の臓器と言われ、早期発見のために尿検査や血液検査は定期的に受ける必要があります。
検査の結果が以下のように出ると、腎臓に何らかの異常があるということが分かります。
 
・尿検査でタンパクが陽性(+)になる
・血液検査でクレアチニン値 
男性:基準範囲1.00以下 要注意1.01-1.29
        異常1.30以上
女性:基準範囲0.70以下要注意0.71-0.99
         異常1.00以上
 
一度悪くなってしまった腎臓は自然には治らないので、失われた腎臓の働きを代替するために、透析治療か腎移植が必要になります。
現在のところ、日本では透析治療が圧倒的に多いです。
透析治療には機械に血液を通して綺麗する血液透析と、患者自身のお腹の膜(腹膜)を利用して血液を綺麗にする腹膜透析の2つに大きく分けられます。
透析治療は数十年間長く続けられる治療ですが、食事や水分摂取量にも気をつけなければなりません。
 
歯科疾患との関連
 
慢性腎臓病による骨代謝異常が口腔内にも認められ、歯槽骨破綻を促進するために歯周病が重症化しやすくなります。内服薬の影響で唾液の分泌量が低下し、虫歯のリスクも高くなり、プラークや歯石が沈着しやすくなります。
口腔乾燥が進行すると、咀嚼嚥下障害や味覚異常を起こすこともあります。
慢性腎臓病にならないためには、まず生活習慣を改め、規則正しい生活を心掛けましょう。

そして、口腔内が悪くならないように、定期検診で歯周病や虫歯のチェックを受けましょう。
患者さんの口腔内に合った指導や説明をさせて頂きます。

  

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                Nomura

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