子どものアレルギーについて

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今回私は子どものアレルギーについて調べました。

2000年までのアレルギー患者は1~3%だったにも関わらず、現在では30%にまで増えているそうです。
原因は、文明の進歩で環境が衛生的になり、細菌やウイルスが減りバランスが崩れアレルギーを引き起こしているようです。

ウイルスに感染してしまったり、ガン化してしまった細胞を攻撃してくれるTh1という細胞とダニやほこり、花粉などのアレルギー物質を排除しようとしてくれるTh2という細胞があり、清潔な環境ではTh2が過剰に増え、増えすぎると身体に無害な花粉や食物を「アレルゲン」として認識し、アレルギーを引き起こしてしまいます。

「アレルギー予防のためには、アレルギーが起こる可能性があるものを口から身体に入らないようにすれば良い。」という考えは間違いで、生後半年~11ヶ月の乳児640人を週に3回以上ピーナッツを食べさせた群と一切食べさせなかった群に分け比較したところ、4年後のピーナッツアレルギーの発症率は、食べさせた群が3.2% 食べさせなかった群が、17.3%という結果になり、アレルギー物質を食べたから食物アレルギーが発症したのではないことがわかります。

口から食べたものに対してアレルギーが起こらないが、気道や皮膚から身体に入ってきたごく微量なものでも異物として認識されアレルギーを引き起こすこともあるそうです。

食物アレルギーの原因物質は「たんぱく質」が多く乳幼児期は腸管が未発達で、たんぱく質が分解されず体内に侵入しアレルギー反応が起こりやすく、乳幼児期に発症しても成長につれ食物アレルギーに対する耐性を獲得出来る可能性が高いので治りやすいそうです。

アレルギーについての質問をいくつかあげると

〇子どもがアレルギー体質なのですが、フッ素やシーラントは大丈夫ですか?
A.基本的に食物アレルギーでアレルゲンとなるのは「たんぱく質」です。
フッ素やシーラントに対してアレルギーは起こさないと考えられますが、ごくまれに製品の添加物に対してアレルギーを起こす可能性はあります。

〇食物アレルギーは治りますか?
A.乳児期に発症した食物アレルギーの多くは成長に伴って治り、
鶏卵:4才までに50%
牛乳:3才までに50%
小麦:4才までに30~60%  8才までに50~70%の患者さんの症状が治まると言われています。

食物アレルギーを治す薬はないが、根本的治療として「経口免疫療法」が研究的に進められ、原因食物を計画的に摂取することで耐性獲得の誘発を試みる治療法です。
(※必ず専門の医療機関を通して進めてください。)

林歯科では歯並びが気になるお子さん向けにマウスピース矯正を行っており、その中で口呼吸から鼻呼吸にするトレーニングも行っています。
鼻呼吸をするようになると、歯並びだけでなくお顔の表情やアトピーや喘息などが軽減する効果も出ており身体の健康にも繋がるので気になる方はぜひお声かけください。

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                               MORI

 

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