薬物性の味覚障害について

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まず味覚障害とは甘味、苦味、塩味、うま味などの味がわからなくなる状態のことをいいます。

その中で何らかの薬を服用していて現れる味覚障害のことを薬物性味覚障害と呼び、高齢者に多くみられます。

初期症状の多くは原因薬の服用後2~6週間で現れます。
しかし、いろいろな薬を服用している高齢者では味覚障害の症状が現れるまでの時間や経過もさまざまなので発見することが難しいこともあります。

味覚障害発症のメカニズムは大きくわけて3通りあると考えられていますが、薬物性の味覚障害はその中でも2通りが関係するとされています。

1つ目は味覚障害には舌の味蕾と呼ばれる味を感じる細胞と関係あり、唾が少なく味細胞に味物質が届かず味を感じにくくなります。

2つ目は味細胞の新生に必要とされる亜鉛が少なくなることで味覚障害を起こしやすくなります。

そのため唾を多く出したり亜鉛を摂取することで味覚障害の改善に繋がります。

林歯科医院では定期的なお掃除のあとに唾が少ない方には唾液腺マッサージを行ったり、味覚障害のある方には亜鉛を多く含む食料などの食事指導などもさせていただきます。

 

                    Hashimoto

 

 

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