グラディアダイレクトによる歯を削らない審美修復
神経を取ると歯の色が黒ずんでいきます。特に前の歯の場合はよく目立ち、なんとかしてほしという方がよく来院されます。
その場合、ホワイトニングではうまくいかず、裏側から内側をくりぬき薬剤を作用させるウォーキングブリーチという方法がありますが、効果以上に、ダメージの方が大きくなり、これまではあまりやりたくない方法でした。
ところが、グラディアダイレクトという新しい方法がとても効果的で患者さんに、とても喜んでもらえることがわかりました。
グラディアダイレクトというのは、〈健保適用外〉の光重合型審美修復用コンポジットレジンで、透明性の異なるペーストの積層築盛で、自然な美しさを再現できる材料です。
http://www.gcdental.co.jp/sys/data/item/411/
それより、もっといいことは、歯を削らなくてもいいという所です。型を採る必要もありません。とても安全で、歯にやさしい方法です。
以下の30代の女性の方は、昔、左の前の歯の神経を取ったために色が黒くなり、長い間気にしていました。
ウォーキングブリーチという方法で行ってもあまり白くならなかった歯に、歯の表面を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。
術前
術後
歯を削らないということが大きなポイントです。
削って被せると簡単にきれいにできますが、歯の寿命は間違いなく縮まります。若い女性にとってはこの方法は間違いなく正解だと思います。
費用も被せる方法の30%くらいですから、歯にやさしいし、財布にもやさしいというウィンウィンですね。
二人目の患者さんも30台の女性の方です。左の一番前の歯が黒いことを気にして来院されました。
この方は、ホワイトコートを希望されて来院されましたが、上の方のグラディアダイレクトの写真とこの後に紹介しているホワイトコートの写真を較べて、グラディアダイレクトをすることになりました。
歯並びは問題ないのですが、このことで逆に難しくなります。
詰めた分だけ厚みがでて唇に違和感が生じないかどうかです。
しかし、きわめて少ない量で、色を出すことができました。厚みもとても薄くでき、本人にもとても喜んでもらうことができました。
このケースもまったく歯を削っていません。
術前 術後
隣の歯に合わせて、あまり白くせずに自然な色にしました。
ご本人様からも、とてもすばらしい方法なので、他の方にも教えてあげてほしいということで、快くHPに乗せる承諾をもらいました。
3人目の方も30台の女性の方です。右の一番前の歯が黒いことを気にして来院されました。
この方は、セラミックの歯を被せてほしいということで来院されましたが、グラディアダイレクトは歯を削る必要がないことを説明すると、歯を大切にしたいという思いで、グラディアダイレクトを選択されました。
術前 術後
本人の希望で少し白めに仕上げています。この後にホワイトニングをすると回りの歯も白くなってさらに良くなるでしょう。
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ホワイトコートは、以下のような色調で、自然ではありませんが、多くの方に喜んでもらっていました。これまでは他に方法がなかったので、やむおえません。
このホワイトコートは、3ヶ月くらいで部分的にはがれてきますが、運がよければ1年以上はがれずに維持できています。歯は全く削りません。
術前 術後
見た目は、やはり グラディアダイレクトには及びません。
今回のグラディアダイレクトは、歯の表面の処理方法や接着方法がホワイトコートよりも優れているので、数年は問題なく維持できると思っています。
おそらくこれからは、見た目の自然さから、ホワイトコートを選ぶ患者さんは減り、グラディアダイレクトに変わっていくと思います。
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次の方は、歯を全く削らずにきれいにしてほしいということで、大阪から来られた患者さんの左上の前の歯4本を、グラディアで白くしてみました。
歯を全く削らず、表面をナノシールで処理して、グラディアで30分くらいの施術でした。
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術前 術後
右側のすでに被せてある茶色く変色している歯は、大阪の家の近くの歯医者さんで、今回白くなった色に合わせて、被せなおしてもらうとのことです。
1年後に、左の前から3本目のグラディアが一部欠けて来院されました。保障期間中なので無料で修正しました。右の4本は近くの歯科医院でプラスチックの歯を入れてもらい、これで全体が白く綺麗になりました。
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左前の正面の歯の神経がなくなったため、ほんのわずかに茶色くなったことが気になり、岐阜県からはるばる車で来院されました。
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前の歯が2本とも、表面が傷ついているため。この際、右もいっしょにということで、両方にグラディアを貼り付けました。
もちろん、歯はまったく削っていません。
それほど変色していないので、透明感のあるA1というシェードで、薄く塗ることで綺麗になりました。
感想のアンケートをいただきました。
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2015年の暑い夏が終わり、3名の女性の方がグラディアを希望されて来院されました。
左上の前歯の神経がないせいで、黄色く変色しています。歯を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。
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術前 術後
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右上の前歯の神経には問題ありませんが、数回の治療の結果、部分的に黄色く変色しています。これもいっさい歯を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。
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術前 術後
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左上の前歯の神経がないせいで、黒っぽくく変色しています。歯を全く削らずに、グラディアで白くしてみました。周囲の歯もテトラサイクリンという薬のせいで、変色しているので、あまり白くすると不自然になるので、控えめに白くしました。
写真では、わかりにくいのですが、本人は、これで口を開けて笑えると満足してもらえました。いずれ周囲の歯をふくめてもう少し全体を白くすればさらにきれいにできると思います。
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術前 術後
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